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免許・商標・その他

電気通信事業 届出番号
A-17-8623
®Werkstatt Halle NIKI
商標登録 第4944201号

実用新案登録 第3117233号
”ロボットの支持器具”

技術士 関 貴司
(建設部門:鋼構造およびコンクリート)登録番号第58107号

お客様サイトの紹介

By admin | 2月 16, 2016

 下記の公開サイトの他に、パスワードロックで会員限定の非公開サイトも数多く運営されています。ご相談ください。

★本格手打蕎麦 万江波良 & Coco Art 様 新規OPEN
http://www.coco-maehara.com/
これまでフリーサイトを利用して蕎麦の紹介をしてこられましたが、お店の本格運営開始を機に、独自ドメインを取得して、記事の更新が簡単便利なWordPressで新規に開始されました。奥様のアートも一緒に紹介できるレイアウトにし、Googleカレンダー、Google Mapも利用しています。
maehara

★相原町 陽田町会 自主防災隊様 新規OPEN
http://www.aihara-youda.com/
独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なWordPressで運営を開始されました。
aiharayouda

★イタリアンレストラン ヴィノ様 リニューアル
http://www.vino-2011.com/main/
独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なWordPressで運営中、テーマを替えてリニューアルされました。google MapとGoogleカレンダーも活用しています。
vino2011

★BL Cars 様 :移管・リニューアル
http://www.bl-cars.com/main/
来型のHTML+CGIで長らく運営されていましたが、ご自分で更新できるWordPressでリニューアルオープンされました。
blcars

★多摩興運株式会社 生活支援事業部様 新規OPEN
http://www.tamakoun.com/katazuke/
本社の既存サイトとは別途、生活支援事業部専用のサイトをWordPress(ブログソフト)で新規オープンされました。
tamakoun

★社会福祉法人明王会 若葉の丘保育園様 新規OPEN
http://www.meioukai.jp/wakaba/
法人および保育園新設を機に、独自ドメインを取得しWordPress(ブログソフト)で新規オープンされました。

★ガレージJ&B様 オンラインショップOPEN
http://www.jb.j-msa.com/shop/
新たにEC-CUBEでオンラインショップをオープンされました。
売れ行きも順調とのことで、なによりです。

★ガレージJ&B様 ブログでリニューアルオープン
http://www.garage-jandb.co.jp/
WordPress(ブログソフト)でリニューアルオープンされました。スタッフの皆様で記事を更新されています。GoogleMap、Googleカレンダーも活用しています。

★ヘアーサロン アヴァンセ様 ブログで新規オープン
http://www.hairsalon-avancer.com/
このたび独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なWordPress(ブログソフト)で新規オープンされました。GoogleMap、Googleカレンダーも活用しています。

★イタリアンレストラン ピアット様 ブログで新規オープン
http://www.piatto.jp/
このたび独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なWordPress(ブログソフト)で新規オープンされました。GoogleMapとGoogleカレンダーも活用しています。

★ウノアエレ・ジャパン様
http://www.unoaerre.jp/
日本のサイト用に独自ドメインを新規取得し、新規オープンされました。

★日本大学校友会東京都第7支部様 ブログでリニューアル
http://www.nt7-koyukai.com/
これまでお知り合いのサイトを借りて運営されていたのですが、このたび独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なブログでリニューアルオープンされました。

★こいそ明事務所様 ブログでリニューアル
http://www.a-koiso.com/
これまでHTMLで構築されていたサイトを、記事の更新が簡単便利なブログでリニューアルオープンされました。

★ジャパンミニディ様 リニューアル
http://www.j-msa.com/miniday/
リニューアルオープンされました。

★JMSA様 ブログでリニューアル
http://www.mini.j-msa.com/
サブドメイン構成でリニューアルオープンされました。

★多摩興運株式会社様 ブログでリニューアル
http://www.tamakoun.com/
これまでフリーのドメインサイトで運営されていたのですが、このたび独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なブログでリニューアルオープンされました。
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★MINI専門ショップ ガレージミニマム様 オンラインショップOPEN
http://www.g-minimum.co.jp/shop/
WordPRessを運営中のサーバ上に、新たにEC-CUBEでオンラインショップをオープンされました。

★MINI専門ショップ ガレージミニマム様 ブログのリニューアル
http://www.g-minimum.co.jp/
3年前にブログにリニューアルされ、まめに更新されるうちにコンテンツが込み入ってきたこともあり、このたびデザイン一新、ページ構成もリニューアル。とてもすっきりとわかりやすいコンテンツになりました。
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★関東塗料工業組合様 ブログのリニューアル
http://www.kantoko.com/
ブログとデータベース連動ページの組み合わせでデザイン刷新、リニューアルされました。
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★イー・エム・セフティ株式会社様 ブログ:リニューアル
http://www.emsafty.com/
長年ASAHIネットのサーバ領域でHTMLのホームページを公開されていましたが、自社スタッフによる新着ニュースをタイムリーに発信していきたいというご希望もあり、独自ドメインを取得してブログでリニューアルされました。法人・個人のニーズにきめ細かく対応、保険のことならイー・エム・セフティ株式会社へ。
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★桜門技術士会様 ブログ:新規
http://www.oumon.com/ipe/
oumon.comのトップページからのリンクで開く「技術士会」の一般公開用ブログサイトです。理事会、交流会などの出欠メールフォームもセット、将来はサブドメインipe.oumon.comを活用した会員専用ブログも運営開始され、管理者による会員情報の登録・更新から名簿管理・印刷、宛名印刷まで、DB連携プログラムで管理運営される予定です。
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★桜門工業クラブ様 ブログ:新規
http://www.oumon.com/ic/
oumon.comのトップページからのリンクで開く「工業クラブ」の一般公開用ブログサイトです。サブドメインic.oumon.comも準備し、現在は骨格のみですが、2月からコンテンツの掲載が開始されます。お楽しみに。
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★oumon.com メインサイト:新規
http://www.oumon.com/
日本大学OBによって構成される「工業クラブ」と「技術士会」が、oumon.com ドメインを共同取得、専用SSLも共同で利用し、非常にコストパフォーマンスの良いサイト運営を開始されました。もちろん二驥工房がご提案、サーバ運営から会員情報DB連携プログラムまでお手伝いします。
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★桜門技術士会様
スケジュールカレンダーを導入されました。
http://www.ipe.oumon.com/schedule/calendar2.php
「管理者用」のメニューと「公開用画面」がそれぞれ用意されています。管理者はIDとPWで管理者用メニューにアクセスしてスケジュールの編集をすると、入力したスケジュールが公開用画面に表示されます。公開用画面からは書き換えは出来ません。
デザイン無しプレーンでベーシックな構造でのご提供なので、現在運営中のサイトに合わせたデザインに変えて自然に導入できます。あるいは、コンテンツデザイン会社様がデザインカスタマイズして商品としての活用もできます。導入要件は MySQL , php動作環境 です。
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★特定非営利活動法人「温故創新の会」様 ブログでリニューアル
http://www.onkososhin.com/
これまでフリーのドメインサイトで運営されていたのですが、このたび独自ドメインを取得し、記事の更新が簡単便利なブログでリニューアルオープンされました。ブログ+twitterで構成。
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★「美桜会」様 ブログでリニューアル
同期会のメンバー専用サイトです。ID,PWでログインし、同期会の案内や写真の紹介、会員相互の近況報告などに利用されています。ブログ+オリジナルPHPプログラムで構成。
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★訪問美容サービス「コスモス」様
http://www.kos-mos.jp/
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★みなとみらいセンタービル様
http://www.mm-center-bldg.com/
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★M-Tec JAPAN様
http://www.m-tecjapan.co.jp/
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★マイスター様
http://www.mt-tm.com/
デザイン&フォトグラフの「マイスター」
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★専用SSL付き 東京ジョブステーション様 (東京ホームレス就業支援事業推進協議会) :新規
http://www.tokyo-js.jp/
記事内容の更新が手軽に出来るブログで運営を開始されました。メールフォームのページに専用SSLを導入しています。Google、Yahooの検索でトップに表示されるということで、大変満足していただいています。
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★スケジュールカレンダー運営開始 関東塗料工業組合様 :機能追加
http://www.kantoko.com/
スケジュールカレンダーツールを追加導入。事務局の担当者が、管理者用のカレンダー画面で組合のスケジュールを編集すると、それが一般公開用のページで表示されるシステムです。HTMLの書き換え不要なので、委員会の日程が変更になっても、ホームページでの公表変更がカンタンになりました。
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★FDカンパニー様ホームページ 企業ブログでスタート:新規
http://www.fd-company.com/
膨大な種類の英国車パーツを扱うFDカンパニー様。画像と品名、価格を、こつこつとアップロードされています。コンテンツ業者に依頼することはカンタンですが、ひとつひとつの部品をご自身の手で確認しながら、確実に情報を掲載されています。
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Topics: レンタルサーバ, 企業ブログ | コメントは受け付けていません。

事務所統廃合のお知らせ

By admin | 10月 1, 2013

Topics: Computer-Sec, Handmade-Sec, LOHAS, W-H-NIKI | コメントは受け付けていません。

モールトン博士に捧ぐ

By admin | 12月 18, 2012

You’ll know that I love you so much forever, my dear Dr. Alex Moulton…

僕が志す工学の師匠として長年敬意を表していた Dr.Alexander Eric (“Alex”) Moulton が、去る昨年暮れ押し迫る12月9日に永眠された。氏は享年92歳であった。ご臨終の際、氏は家族と友人に見守られながら安らに旅立たれたとお聞きしたことが何よりの慰めであったと想える。

モールトン博士の死を悼み、ご冥福を心よりお祈り致します。

この訃報は17日になってからアナウンスされたものであったが、遅延することなく接することが出来たのは親友のコミュニケーションの妙によるものであった。しかし・・・僕はとても悲しかった。。。
僕は、おもわず、野戸へ
「偉大なる奇才、クリエーターでありエンジニアであるモールトン博士が亡くなりました。とても残念です。。。」
と呟いてしまった。
すると、
「。。。また1人、特別な才能をもつ人を失った地球・・・。」
とレスポンスしてくれて慰めてくれた。

これは単に僕の勝手な想いに過ぎないのだけれども・・・、
僕はモールトンという自転車たちを以前に知り、モールトン博士の工学者としての志と行動について知ることに勤しんで、後に博士のつくられた自転車たちに接することが出来きた。だから、もしかすると・・・、
モールトン博士にお逢いできるのではないだろうか?
という可能性があることを楽しみとしていた。これは、僕にとって、創造的、創作的及び工学的な励み;エネルギーになっていた。だから、今回の出来事に接したとき、実は予感をして覚悟もしていたことであったが、一気に失速感に囚われてしまった。。。

このところ、工房には3台のF、3台のAM、それから、Dr.Fujitaからレストア依頼にてお預かりしているもう1台のFを併せて、モールトン自転車の古株らが7台が出入りしたりしている。(Dr.Fujitaからお預かりするF以外は私物である。)
これらは、長い時間を共にしヤレさせてしまった個体や、ほぼミュージアム・コンディションを保つ個体、レストアを済ませた個体、レストアしてくれよと待つ個体、或はに最近になってやって来てこの先の長い付き合い方について応答中である個体等々である。様々なキャラクター、コンディションやカラーリングについて様々差異のある奴らが集まっている。
(工房には、モールトン以外の自転車達も案外多く生息しているが。。。)

元々、モールトン博士のつくられた自転車達は、当初のモノからどれも撓まない高剛性フレームを与えられており、サスペンションで吊られる小径ホイールとで車体でかたちづくられていて、一般的な自転車の造形概念では受け入れられてもらえない異端的造形を成していた。従って、この自転車達は、良くも悪くも常に他の自転車らと良いコントラストをつくる。
一方、モールトンらにも世代毎に特異ある形があって、彼らだけでも賑やかで、何とも色気があって面白いものである。そのように何時でも関心させられる。これは、恐らく、偏にモールトン博士の柔軟なる思考性と偉大なる創造力と具現力とを端的且つ良く表す様であろう。

このところ・・・、我がCooperの置換えパーツ等を物色している。
先般、Moulton Smootha ride キット(モールトン・デベロップメント社製ソリッド・ラバーコーン使用)が目に留まった。コイツはいつ見ても、造形的な特異さに「なるほど・・・。」と一考させられ、納得させられる不思議さを持っている。端的にいえば、他にこの様な造形と組成をなすサスペンションはほとんど見受けられず、従って、一般的には、凝視して推理力を働かさなければ何の為のパーツであるこか判断しにくいモノであるといえるだろう。
そういえば・・・、
先日、院生の阿部くんとAM-Speed(531チュービング仕様)とAPBの2台を弄りながら話したとき、Newパイロン・シリーズのフロント・サスペンションに使用されるコンパクトなラバーダンパーの妙ついて話が弾んだ。ここには、理尽くめの究極感のある造形がなされているけど、裏腹に美的な捉えにくさがあるだろうと・・・。ココが肝であり、造形は、即ち博士の工学的スピリットの究極的追い込みによってなされたに違いないだろうという推理で収束して意見が合ったりした。

「ツベコベいわずに乗ってみなさい。それから話し合いましょう。。。」

博士がその様にエスコートして下さっている様が、造形として、そのに在るように思えたりする。
なるほど・・・、
博士の携わったモノ全てには博士の志向と意志がしっかり存在している。その様に感ずる。
今も以前と変わらずに具化されたモノ達の中にはモールトン博士の具化創造が在り、それらは生きている。
工学に資するモノ達の究極形態は、この様でなければならないのだろうし、この様に図られなければならないだろう。そう、犇々感じるに十分なエネルギーが、例えばのこれらにはあるようだ。

僕がモールトンのAMシリーズを知った直接因子は忘れてしまった。結構前であり、確か、1984とか1985年頃のことであったと思う。恐らく、AM7が紹介され始めた頃であっただろう。
AMのフレームは立体マルチトラス構造体となっており、学校を卒業したか、就職し間もなくて実務が分からずに右往左往していた時分ではあっただろう僕には、土木工学上の橋梁という素敵な構造物ほか、クレーンのブーム、Bimotaのトラス構造を用いたペリメターリー・フレーム、マセラティーがやっていたバードゲージ・フレーム等で多肢に渡り頻繁使われていた3Dトラス集合体のそれらと全く同一の構造体系をとったものと写った。このことで、AMモールトンは一挙に僕に親近感を覚えさせるモノになった。

もう一つ、僕には、モールトンをより身近に引き寄せてしまう事実要素がこの後日間もなく起こった。
モールトン自転車の日本総代理店である富成さんのダイナベクター社が、僕の当初の出向先であった設計会社の入る雑居ビルディングの2軒先に在ったことを知ったことである。出向先へ出勤した翌日の出来事であった。英国2輪車であるトライアンフをリビルトしながら販売或は整備について実直に行っておられた富成さんの工房(1F)のウィンドウにAM(恐らくAM7と推定)が飾られていた。このアピアンスは衝撃そのものであった。間もなく、真っ白なSpeedがここに加わっていた。。。

富成さんは、あるとき、僕のだから・・・といって、
「そこら辺を走って来たらどうです?」
と僕にspeedの試乗をさせてくれた。富成さんは、とても寛大でフレンドリーできさくな方だったので拍子抜けして驚いてしまった。
しかしながら・・・、
僕はその当初当時頃、BikeといえばKawasaki一辺倒であって、Z2、FXやらZ1を乗り廻していた兄ちゃんであったから、富成さんの工房に近づくことなど敷居が高すぎ+バリヤーありで、物理的近所性:好ロケーション性等の本来の有効要素について、自らで尽くキャンセルさせていた。第一、僕には資力もなかった。ダイナベクター社の脇を通ることは目を逸らすことを余儀なくさせる緊張で固まるときであった記憶が生々しくある。

そんな富成さんは、ちょっと以前になるが、やはり同じくして、
「別に何処でもいいですから、自由に走ってきて下さい。良いですよ。。。」
「コイツはよいです。」
と恐らく、国内に1台しかなかったろうご自分のDoublePylonの試乗をさせてくれた。

また、富成さんから当時この様なことをお聞きした記憶がある。
「英国人は頭が良いが、機械的な詰め方が甘いから、損をしている。」
「一方、日本には、例えば、ちゃんと英国2輪車を整備して乗れる技量をもったヒトが少なすぎる。」
「そう思いませんか?」
特に工学に基づく技術については常に研鑽されて、伝承・継承されなければならないと僕も思っている。何故ならば、研鑽されなければ(怠れば)後退して、自然淘汰される傾向がみられるからである。何時でも探求することを止めてはならないだろう。
この辺りの懸念事項について、富成さんはしっかり気付かれていたのである。

「ちょっとしたプランがあるんですよ。」
といわれて、富成さんから「トリニティースクール」設立の案内書を間もなく頂いた。今から20年以上前のことである。
富成さん直筆によるこの案内書は、今、僕の宝物のひとつであるのだが、実に先進的な構想を持たれておられたことに今思い起こしてみても脅威を感ずる。この後間もなく、富成さんは「トリニティースクール」を開校(開講?)された。実に凄いこと、素晴らしいこと、素敵なことである。

僕は、講義に自分の自転車のうちから、構造力学的・機械機構的に特色あるモノを2~4種類ほど同時に比較観察出来るように教室に持ち込んで構造系観察用教材として用いることをほぼ毎年のように行なっている。今年は、Kestrel-MXZ(エレベーテッド・チェーンステー仕様のワンピース・カーボンモノコックフレームのMTB)、AM-speed(531チュービング)及びAM-APB(Spl)の3車を用いた。この今回意図は、フレーム組成:3Dラーメンvs3Dマルチトラス構造体の構造差異の観察、及びマスプロダクトとワンオフとの製造化組成差異の観察であった。また、モールトン博士という奇才な一工学者が生涯を掛け研究開発に没頭した姿勢について語らうことであった。
学生諸君には、品位の高い良い例えについて数多く触れてもらうチャンスを提供したいと常々思っている。今年は、丁度よタイミングでモールトンについて魅せることが出来たかもしれない。。。

僕が最初に所有したモールトンは初期のAPBであった。そして、このモールトンはフレームキット組成であったので、走り出せるように自分で組むのにかなり時間が掛かった。一応、走れる形になったのは、兵庫県南部地震(1995年)の直前の平成6年12月であった。このAPBは、当時の当初仕様から少しずつ街乗り普段用にパーツを換装しながら仕様変更を図っているが17年経過する現在においても、手持ちの自転車の中で出番が一番多く、輪行を散々してきて古傷も多い。
そいえば・・・、
不謹慎ではあったのだが、このAPBを輪行させ連れ立って被災現地入りし、復興作業計画のための初頭踏査(復興計画の為の現地調査の初段)を行ったことが印象に残っている。当時の現地は、震災直後から公共交通機関、公道及びほぼ全てのインフラ等が壊滅状態になるほど破壊し尽くされており、交通規制の管制についても敷かれていたことから、現地での行動に制約条件は多かった。(公用車といえども、自動車による現場アプローチも図るべきではなかった。)
そこで、AMのトランスポート・スリーブス(輪行袋)に不整地走行の出来るAPBを詰めて、新幹線と在来線で輪行して近づき、あとは自走する方法で現地入りして、約50km程度/日×1週間の現場行動を図ってみた。(これは功を奏し計画作業を熟せた。)

APBの唯一の欠点といえば、輪行の際の重さにあると思う。トランスポート・スリーブスが大分くたびれて穴が結構空いてしまったのは、この所為かも知れないが、これ以外、一般のAMと何ら変わらないユーティリティー性を有す優れものであり、良品のハンドツールと同様にして真に一生ものである自転車といえようと、僕は惚れ親しんでいる。

僕は、モールトン博士の意図した「クルマのトランクに仕舞える2分割式フレーム」組成の大信者及び崇拝者である。この組成がない場合、AM達は大抵Miniに簡単に同乗させられないし、大得意な輪行出来ないので、AMの魅力は半減しようものと考える。
AMの2分割式フレーム構造に効う輪行は、とても素敵なスピードを有しており素晴らしいパフォーマンスを常に発揮するものである。ワイヤーカップリング(モールトン・カップリング)を3つ外して、ロアコードのロックナットを緩めて、アッパーコードの節点を構成するフィキシングボルトを緩め引き抜くことに要する時間は約1分程度である。また、(例えば、クイックカプラー式)ペダルをクランク・アームから外し、シートをシートポストごとシートチューブから引き抜いて、ハンドル周りをハンドルポスト・フィキシングボルトを緩めて回転させたとして、専用のAMトランスポート・スリーブスに車体前部と後部を別々に仕舞いこんで、2つの袋を束ねて担ぎ輪行を開始するのに必要とする時間は、(慣れを要すが)概ね10分とか15分の範疇にある。この作業速度については、他の輪行袋詰め等の輪行パッキングを要するスポーツ車の追従を許さないだろうと思われる。
例えば、スポーツ車による輪行パーティーの後から駅前に陣取っても、このパーティーが呆気にとられる程スピーディーでスマートな輪行が常に図れる可能性が大きい。従って、後からやって来て先に出発できる訳である。
ここで改めて申したいことがある。
是非、AMシリーズで輪行をenjoyして頂きたい。
これによりAMの存在は、よりオーナーに近づいて、唯一無二のものに特化しゆくだろう。
僕はそう考えている。

因みに、AMトランスポート・スリーブスは、我が国で使う場合には不都合になろう事が多く、案外、ハンドリングが悪く感ずる。特に、肩に掛けて持ち歩く場合の重さ具合はとてもHeavyになる。これは、動的慣性モーメントが大きく働くジオメトリーをとることになってしまうからである。動的な不安定さもここに加担される。専用エンベロップスは、AMエンブレムが付いているし、ソレと分かるかたちを成しているのだが。。。

そこで・・・、
僕は思い立って、別車で愛用していたOstrich製の輪行袋(HeavyDutyなロード520)に、車体前部と後部とを縦てパッキングして、体からなるべくオフセットしないように肩掛けして持ち歩けるようにアレンジしてみた。。。
これは大正解であった!! 理論と実際を一致させた瞬間、そんな感を得た。。。なぜ?もっと早く試せなかったのか自問した程、嬉しかった。楽しく輪行できる転機を創出できたのだ。
阪神淡路大震災勃発の時分から遣っておれば、かなりの労力を他にまわすことが出来たのだろうに・・・。

愚痴になってしまった・・・。
が、輪行に挑まれようと思われた向きの方々は、かたちに囚われることなく、是非、下述する様にして輪行系モールトンを楽しんで頂きたいと切に思う。
1.2つに割ったご自分仕様のモールトンの2つのアッセンブリー体を縦に仕舞える大きさであり、且つシッカリした生地で出来た汎用輪行袋見出してこれを購入すること。
2.このとき、キャリア、バック類は輪行パッキング時に脱着する覚悟をして、巨大化する輪行袋の選択傾向に歯止めを掛けること。
3.この輪行袋には、出来うるならば、Rディレーラー部位を変形或は破損を防ぐためにRアッセンブリー体についてはリアエンド側を上方に、Fアッセンブリー体のステアリングチューブ側を下方にする様にパッキングすること。
4.全てのモールトンの分割パーツを内包するよう丁寧にパッキングを済ませた輪行袋は、輪行して歩行移動する際に体からなるべく離さず沿うように、出来うるならば、肩掛けした側の腕でこの輪行袋を外側から体に寄せ付けるように支え連行すること。
5.パッキングするパーツ群に過剰なインシレーターの付加を避けること。マスを拡大化して良好なバランスを得にくくなる。必要最小限のインシュレーターをクレバーに配備させたい。
上述した1.~5.は、僕の考えるハンドリング性向上に務められる措置の一例である。輪行時の快適感:安定性、ハンドリング性及び安全性等の向上を図るための見極め(境界条件)に当たるだろうと考える。この思考性(指向性)について一考し実行して頂けるならば、きっと恐らく、輪行は以前より楽しくなり、輪行機会を増やすチャンスを得ることが出来るだろうと思われる。
(AMトランスポート・スリーブスの仕様は、愛車のトランクにてAMをトランスポートに使われるならば、最適化するだろうと考える。)

ここで・・・、
チョップしローボーイ化し剛性とスピード獲得に特化させたSpeed、及び非分割式AM等については、元々の組成を異とした別コンセプトの製品であるので除外視している。失礼。

モールトン博士の素晴らしいところはいくらでもある。
例えば、モールトン・バイシクルズの後継者である氏の甥の息子のショーン・モールトン氏に以前から会社を守る体制を上手に図られていたこと。このことによって、モールトン博士の意志と50年に及んだ研究成果は伝承されていくのでしょう。技術の研鑽とこの伝承については、工学者の役割使命の大切なところであることから、この速やかなる判断、行動及び行為は私的に羨ましく思えてならないものである。この博士のアクションだけすら感嘆に値するものである。

また、モールトン博士は理想の自転車を研究し続けて、この時間は半世紀に及んで、この最中に Trail and error を繰返し、研究成果の一端として、現在あるモールトン・バイシクルの組成を得たのだろう。。。博士のこの最中の行動、すなわち、理念と信念に基づく研究を図り続け、研究域を超越脱し進展させて、一般にデリバリーできる商品をつくることなど、真なるレアー・ケースに他ならない。
高々1馬力に満たない極小エネルギーしか発生できないヒト:パワープラントを用いる自転車が、望んだ最高の効率により、高品位な走行性能を獲得出来るように特別な機能を厳選し組合せ誂えたモノがモールトン・バイシクル達だろう。エラストマー単体或は液体兼用のハイドラステックなモールトン・サスペンション装着を必要とさせた17inch(ETRTO369)という特異的小径ホイール、この組成を活かすために高剛性化を狙ったフレーム組成:大口径ビームによる2D的ラーメン・フレーム⇒小口径コードによる3Dマルチトラス・フレームによる造形とした様である。ここには、未だ破られない世界最高速度記録を得たスポーツ走行性能のほか、シルキー・ライドと称される絹のように滑らかな乗り心地が備わっている。一般的にはマルチパーパス性も付随されている。こんなパッケージングを有す自転車が他にあろうか?

恐らく、僕は、この先の五体満足でイられる間にモールトン・バイシクルズを手放すことはなかろうと思う。これは、僕の専門である構造力学の範疇にモールトン・バイシクルズが良く収まるからであり、嗜好する機械工学的にみても魅力的なパッケージングを有すからであり、教材に用いられるほか、無論、fun to ride でイジっていても楽しいからである。
このあり方については、Miniの場合とほぼ同一となろう。イシゴニスとモールトンという奇才たちがチームプレーしなければ、Miniという組成のクルマは存在しなかっただろうと思えて仕方がない。こんなにアイディアの凝集し大成たパッケージングをもって、fun to ride で、イジって寄り添わせて、見て楽しいクルマは他にはなだろう。僕はずっとこの様に思っていたし、これが止まない。
しかしながら・・・、
僕の両者のあり方については、ラバーコーン・サスペンション組成が同じであって両者共にモールトン有りきだから・・・、という単純意図による判断に基づかないところにあることをここで記しておきたい。そんな単純明快な工学による組成では在り得ないだろう。

よくよく考えてみるならば・・・、
先に記した様に、僕の常用しているAPBの使用期間は20年に満たないが17年である。この17年という時間については、短いものか、長いものなのかという客観的把握が難しい。実際、僕には短く思えて、まだまだイケると思う次第である。先日、この時間のスパン概念について学生と雑談するうちに学業の世界で例えと把握しやすいことが分かった。大凡、我が国において勉強する期間を考えると、
(小学校:6年)+(中学校:3年)+(高等学校:3年)+(大学等:4年前後)=約16年前後
となろう。そこで、僕のAPBの躍動期間である現在までの17年というものは、小学生が就職して成人になる間に掛ける時間の一般値にほぼ等しいことになり、案外長かったという概念が得られる。自分の周りを眺めてみると、この様にして長時間連れ添えるモノの存在が案外希薄、稀であることに気付いて頂けるだろう。。。
自転車という一番ヒトに側近して沿う機械は、ヒトのつくり得た大発明品である。そして、モールトン・バイシクルは大した機械で素敵なモノである。僕は、更に17年の履歴を倍程に伸ばしたい気持ちがあるので、メインテナンスにも今後共励んでいきたい所存である。

My dear Dr. Alexander Eric Moulton,

I love and respect you as teacher of the engneering works and senses. You’re great inventor, creator and engneer of talent or gift. Please stay with me in my engneering, always and forever.

Thank you so much, sir.

Yours sincerely,
Takashi Seki

2012.12.18

Topics: 工房日記, 自転車&バイク | コメントは受け付けていません。

【和服リフォーム】承ります

By admin | 9月 11, 2011

箪笥の中で眠っている和服、もったいないと思いませんか。
いっそ洋服に仕立てて、どんどん着て過ごせるようにしませんか。
普段着からおしゃれ着まで、幅広くリフォームします。

下記の商品は【にき工房オンラインショップ】で販売しています。ぜひ一度ご覧ください。
niki_online.jpg
0604.JPG 【薄手リバーシブルコート】着物2枚をリバーシブルコートに仕立てました。
打ち合わせはダブル、ループ掛けボタン。ゆったりした形で、豪華です。
衿は自由に変化できます。袖口も折りあげても、そのままでもお好きなように着用して下さい。
090904.jpg 【洋風作務衣(上)婦人用】正絹の雨コートを着やすい洋風作務衣に仕立てました。
大島紬をパッチワークで貼り付けてアクセントにしてあります。
前合わせの内側はヒモ、表側はボタン止めです。
背面の腰部分は別布でゆとりを持たせています。
img_0605.JPG 【正絹のチュニック】羽織をゆったりしたデザインのチュニックに仕立てました。
上品な水色に黒の模様に金の花模様もあり、シックな逸品です。
090900.jpg 【防寒コート】表地は正絹の道行コート、裏地はキルティングで、防寒コートに仕上げました。
襟元の毛糸編みのお衿は内ボタンで簡単に取り外し可能で、お手持ちの襟巻きに替えてもオシャレです。
090906.jpg 【婦人用布わらじ(部屋履き用)】
木綿のワンピースや浴衣の生地を利用した、部屋履き専用エコ布わらじです。
夏も涼しく大変快適に過ごせる品です。

Topics: Handmade-Sec, LOHAS | コメントは受け付けていません。

東日本大震災へのお見舞い

By admin | 5月 10, 2011

このたびの東日本大震災で被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。
二驥工房では、南三陸町役場と相談の結果、中古車1台(インテグラ)を5月2日に寄贈しました。愛車インテグラが少しでも被災地のお役に立ってくれることを願います。 その際、小樽市社会福祉協議会ボランティア・市民活動センター様をはじめ、小樽市在住の友人知人と連絡をとり、ご厚意で集めた無洗米、児童書、文庫本、その他日用雑貨等の支援物資ならびに「グループホーム自由の詞」の皆様によって折られた千羽鶴を満載して、南三陸町役場へお届けしました。ご協力いただた方々へ心から感謝申し上げます。
2011年5月 二驥工房 代表 野戸美江

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モールトン ミニ スーパー4

By admin | 3月 9, 2011

モールトン ミニ スーパー4sample3.gif    二驥工房オンラインショップで販売中。

お問い合わせは 二驥工房 までご連絡ください。

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=はじめに=
この自転車は、Dr.Moulton(モールトン博士)が自宅(英国ブラッドフォードに位置するモールトン城)に設けられた自転車工房(当時:城の地下、現在:敷地内地上)において、7歳~大人向け用途として14インチホイール(ETRTOサイズによる表示の場合の径。現在一般的なインチでは16インチサイズに近似した径:16インチ弱を有す。)でデザインし造られたFフレームのモールトン自転車です。このFフレームには、装備差異による数種類のグレードのラインアップ・バリエーション:シリーズがあります。(スーパー4は、このうちで4段変速機を装備する上位グレード車です。)
Fフレームのモールトンは市販化モールトン自転車の祖に当たるもので、Fフレームには17インチ・ホイールを持ったフルサイズ・Fシリーズがあり、Fフレーム-ミニ・シリーズは、フルサイズ・Fシリーズのコンセプトを用いフルサイズ・Fフレームより後になって開発されたものです。ミニ・シリーズには、17インチホイールのフルサイズ・Fフレーム同構造形式にて、前輪:コイルスプリング/ゴム・ダンパー、後輪:ゴムによるサスペンションが装備されており、意図した主たるシチュエーションの公道においてコンフォートなサイクリングを手伝います。(ラレー社製のサスペンションを省略してしまったモデルは除外視します。)
このスーパー4は、1967年~1969年の3年間製作されました(後半の2年間は、ラレー社によるライセンス生産がなされているようです。)
因みに、当方の経験則からですが、日本人の現在の一般的な中高年層の方々の背格好(当方は無論含まれます)においては、フルサイズ・Fフレームより、ミニ・Fフレームのほうがコンパクトで扱いやすく、且つ馴染み易さを覚えるジャストなサイズであるように思えます。サスペンションのバネレート/ダンピングに関しても、普段使いではフル・ボトム(底突き)することなく機能し按配は良さそうです。一方、フルサイズ・Fフレーム・シリーズは、堂々としており且つ所有欲を満たし、眺めても弄っても良しのサイズをもち素敵なモデルなのですが、街中や自宅での取り回し或は押し歩くとき、その大きさに持余し感を抱くことがあろうと思います。(スローアウェイという分割式のモデルがありますが、この存在価値はこのような場合に存在が光り、素晴らしく思えます。)
やがて、モールトン自転車はFフレームの後続車としてYフレーム・シリースを開発し、この後に現在に至るスペース・スレーム・シリーズ(AMシリーズ~Pillionシリーズ)を開発・展開します。これらのモールトン自転車は、一貫して、ゴムの弾性/変形性能を利用するF/Rサスペンション、20インチ以下の小径ホイール及び高剛性化の図られた小さなフレームを組合せる組成が使われています。モールトン自転車は、独自な思考で小型高剛性フレームに小径ホイールとサスペンションを組合わせて、コンフォート・サイクリングの実現を図り続け60年余り過ごし、バックヤード的(ここでは手工芸的の意)且つ知的で野心的な自転車つくりを之から先においても図り行くメーカーである、当方はそのように思っています。
ご承知のように、モールトン博士はミニ(BMC)のゴム・ラバー・サスペンションの発明者として知られます。ハイドラマチック・システムも博士の仕事です。また、博士の祖父様は空気入りタイヤの発明者であり、このライセンスから英ダンロップ社が現在一般的に使われる役益タイヤ生産をはじめたことは有名です。
現在、モールトン博士は80歳を越えられますが、尚バイタリティ-ある創造・創作活動に日々励まれるジェントルマンでおられます。そして少し以前までの毎朝、博士はAMモールトンを蹴り40Kmのサイクリングすることから始める一日を過ごしておられました。モールトン博士曰く、これにより脳は活性化されるのだ、ということでした。

=概説=
この個体は、モールトン工房製です(レストア開始前、BB幅:660mm、ミルレモ製鉄リム装着を確認しました。非ラレー社製のオリジナル・モールトン個体と判断できます)。この個体は極初期型ではなでしょうけれど(シリアルNo刻印:051)、恐らく1967年式でしょう(推定)。
モデルのサブ・ネーミング:スーパー4の由来は、前述のように4段の変速機をを有した仕様であるからです。後輪ハブ部が4段変速機を内蔵:内装式4段の変速機を装備(英国スターミー製)しています。これは重い造りなのですが、ミニ・スーパー4の美観を損ねず、変速機パーツが露出しないため壊れにくく機能不全になり難い構造形式であり、当方は好ましい選択装備であると考えます。
この個体は、10年に満たない前に比較的良好な(発錆少なく、腐り及び欠品なく健全走行できる)状態の個体を英国より入手し、当方元で3年程掛けレストア兼/機能再生・向上を図りながら組上げたものです。自分用として、オリジナルのテイストを保持させながら、通常メインテナンスを施しつつこの先10~15年程度純分に使える(普段街乗り使いできる)かたちを目指して仕上たものです。思慮深く丁寧にお付合い頂けるオーナー様の元ならば、この目論見通りにスーパー4は伴侶として末永く活躍してくれるものと考えます。

モデル モールトン ミニ スーパー4
年式 1965年式(推定) (このモデルの生産期間は、1964~1967)
形式 ミニ
フレーム スモール・Fフレーム
項目 オリジナル諸元 ⇒ レストア諸元
塗装色 フランボワイアン・チェリーレッド ⇒ 粉体塗装(高耐候性圧膜塗装)によるオリジナル塗装色再現
ホイール リム/鉄英国ダンロップ社製(EJ2-28H)ETRTO 37-298 ⇒ 西独国シュレーマン社鉄製 14 x 1-3/8
ハブ/F 蘭国フィリップス社製鉄/クロムメッキ仕上 スモールフランジ ⇒ OH(inレース研磨)
ハブ/R 英国スターミー製 内装4段変速機式 ⇒ OH(擦り合わせ)
スポーク Trringtom鉄#14 ⇒ SUS#14
タイヤ 英国ダンロップ製 ETRTO 37-298 英国シュワルベ製 ETRTO 37-298
サスペンション F:フォーク・ステム内装コアキシャル式(コイルスプリング/ピラー式ゴム・ダンパー) ⇒ OH(擦り合わせ)
R:メインフレーム後部/リアスイングアーム・ピボット部位装着クリッパー・ボックス(板式ゴム・スプリング/ダンパー) ⇒ リプロ製/新品交換
ヘッドセット 伊国T.D. Cross社製 ⇒ 日本国マエダ工業社製サンツアー/スプリント(新品)
BB 伊国T.D. Cross社製 ⇒ 日本国マエダ工業社製サンツアー/シュパーブ・プロ・マイクロライト(非分解グリーアップ機能付き)(新品)
クランクセット 伊国T.D. Cross社製 ⇒ クランク/仏国カンパニョーロ社製/C-レコード・ピスト 170mm、ギア・リング/同社製/S-レコード 54T
ペダル 英国ユニオンスポーツ社製リフレクター付き黒色ラバー ⇒ 仏国ジッピンメ社製/アルミレース(新品)
チェーン 英国レイノルズ社製コンベトリー・パターン98リンク ⇒ 同社製(新品)
シート 英国ミドルモア製スペシャル・モールトン(S525白) ⇒ 英国BLOOKS社製(BK17)/10年使用品
シート・ポスト 蘭国フィリップス社製 鉄/クロムメッキ仕上げ ⇒ 日本国栄輪業社製/軽合金(新品)
ハンドル バー/蘭国フィリップス社製 鉄/クロムメッキ仕上げオール・ラウンダー ⇒ ハンドル/日本栄輪業社製/軽合金(新品)
グリップ ??? ⇒ グリップ/オリジナル
付加ベル/日本国栄輪業社製/真鍮式(新品)
ハンドルポスト 蘭国フィリップス社製 鉄/クロムメッキ仕上げ ⇒ 日本国栄輪業社製/軽合金(新品)
シートポスト   ⇒ 日本国栄輪業社製/軽合金(新品)
シフトレバー 英国スタミー製 内装4段変速機用 ⇒ OH
ブレーキ キャリパー/蘭国フィリップス社製 鉄/クロムメッキ仕上げ ⇒ 日本国吉貝機械金属社製/軽合金
ダイヤコンペMX-901 F:レッドアルマイト、 /R:ブルーアルマイト(新品)+KoolStopシュー(新品) (※リア・キャリパーは構造変更使用)
レバー 蘭国フィリップス社製 鉄/クロムメッキ仕上げ ⇒ 日本国吉貝機械金属社製/軽合金
ダイヤコンペMX-901 F:レッドアルマイト 、R:ブルーアルマイト(新品)
装備 バッグ(オープション) ⇒ 日本国製/藤籠 (20年使用品を機能再生)
内面/全面FREにて補強後アルカンタラ(くすんだワインレッド色)内張り
外面/有機2液性ウレタン塗装仕上げ
脱着式加工金具(リクセンカクル加工品)装着(新品)
スタンド(オープション) ⇒ 日本国吉貝機械金属社製/軽合金
ダイヤコンペBMX用を加工装着 ブルーアルマイト(新品)

=フレーム/フェンダー=
サンドブラストにてオリジナル塗膜、錆及び汚れを除去/素地調整した後、オリジナル・カラーであるレッド・メタリックを調色再現した粉体(パウダー)に高耐候性圧膜塗装を施しました。
この塗装は、一般的な塗装皮膜に比べ数倍~数十倍の耐紫外線劣化性をもち艶を保持します。Fフレームに適した塗装仕様と考えます。フレーム前部に入るネーム・ロゴは、マスキング書込みした上に有機2液性ウレタン塗装をしました(ハイ・ロック使用)。
フレーム内面に発錆はほぼ見られない状態でした。そこでワックス塗布代わりとしてグリース塗布をしてみました。

=ヘッドセット/BB=
長時間の普段使用を考え、あえてオリジナル・パーツ利用をやめ、少し前の時代の良識を持って製作されていた高精度/高性能である日本製(今は無きマエダ工業社)を使用しました。資料確認では、ネジピッチ/ダイヤ/口径等の規格上の不適合は見受けられなかったのですが、仮組の際に収まり悪さ、渋さ等が見られましたのでフレームに再規格加工を施し、ヘッドセットとBBの装着を図りました。
パーツをヘッドセットは、ハンドリングと走行性に関与するハンドルフォーク・コラム部位を司る部位、BBは、走行推進力を司る部位の要構造パーツです。オリジナル・パーツのOH後の再利用或は新パーツとの組替えの場合に比して、機能性/信頼性/耐久性/メインテナンス性が数段向上している筈です。当方は、このような細工を機能再生或は向上措置として、クラシックな機械に好んで施すことにしています。これは、レストアという真意/道から逸れていると承知しております。この点、申し訳なく思う次第ですが、先々に形を残し且つ機械として全うに使い続けることが出来るよう図る善処工夫として見逃して頂けるならば幸いです。現在装着するBBは、分解せずにグリースガンを使った給脂できます。クランク・キャップを外し(手でこれを押さえつけるようにして反時計回りに回せば外せます)、クランク軸ボルト中央にある給脂から、クランク・シールより新しいグリースが漏れ出すまでグリースガン給脂して下さい。ご自分で出来ます。)
(※メインテナンス間隔:給脂/分解清掃の間隔は、走行距離と利用形態、保管状況によって長短するようになりますが、概ね2~3年毎することを頭に留めおいて下されば良いと考えます。)

=クランク/ギヤ=
個人的趣味から、シングルなギヤクランクの選択枝として仏国カンパニョーロ社を挙げC-レコードのピスト・クランクをポリッシュ仕上げして装着しました。ギヤリングはこれより一世代前のS-レコードです。ペダルもちょっとレトロなアルミゲージの仏国ジッピンメ社のレース用を使いました。
後輪のハブに内蔵される変速機ギヤは、前述の英国スターミー製(内装4段式)です。概観上、前輪ハブ同様にメッキにほとんど錆が浮いておらず、またこれをを分解したところ、ミッション・ギヤ部は馴染みの出て来た良い状態に見受けられましたので、分解洗浄後、擦合わせて再洗浄してから給油しつつ再組立てして使用しています。この内装式変速機ギヤはオイル・バス式でない構造(非ウエット・サンプ式:非ギヤ・オイル充填式)です。時折、油差しを使って若干(数滴程度)の車/オートバイ用のギヤ・オイル(#80程度)を、サービスホールのプラグを外し給油してあげると、先々まで気持ちよく変速してくれると思います。これと同時に、ハンドルにあるシフターの軸部にも1,2滴のオイルをあげることを心掛けて下さい。(両者ともに過度の給油は、埃汚れを呼ぶ要因となりますので様子を見ながら量を加減してください。)
チェーンは、当方の所有するFフレーム用の新品がありましたので、これを切り詰めてオイル・ディッピング置き(オートバイ用のギヤ・オイル(75W-80を入れたトレーに数週間漬置き)して後に装着しました。(このチェーンは、今時に一般的に調達する新品ものよりグレードの高いつくりと考えます。)
(※給油間隔は、走行距離と利用形態、保管状況によって長短するようになりますが、概ね数ヶ月毎、3~4回/年として実施することを頭に留めおいて下されば良いと考えます。)

=F/Rサスペンション=
モールトン・サイクルにおけるFサスペンションは、ハンドリングに大きく関与するシステム(機構/組成)により成り立っています。Fフレームでは、ここにスプライン軸を加え用いてオレオ(テレスコピック)動作する構造が採用されています。これは巧妙でコンパクトな機構組成の採用と考えますが、機械的精度:勘合具合がハンドリン/サスペンション動作を左右し、定期的なメンテナンスを必要とします。(因みに、最近つくられたブリジストンのモールトンは、良くも悪くもこの組成の採用を諦めています。)
そこで、レストア作業では、全うなハンドリング/サスペンション機能再現に努めなければなりません。フロント部分を全分解して、取外したフロントフォーク・コラム・スプライン、スプライン・カップルベアリング(樹脂製)、コイルスプリング、ピラー式ゴム・ダンパー等を観察しました。これらは新品調達が不可能ですので、シム調整も考えながら、勘合性、作動性、ダンピング性等を単体毎で確認しました。幸いにして、(浮き錆等が見られる部位はありましたが、)劣化/ヘタリの見受けられるパーツはありませんでしたので(サスペンション・ブーツ:ダストカバーを除く)、洗浄後油脂類給布しから様子見ながら擦合わせして、再洗浄後、油脂類給布をしながら組立てしました。実は、正常で異常磨耗のなかったスプライン・カップルベアリングは若干痩せ(経年変化と類推判定)しておりましたので、ステアリング動作に関して多少の遊びが発生しております。しかしながら、通常の走行性に関しては、試乗を繰返しましたが、現状の自転車仕様において分からない(不自然さのない)状況であることを確認しています。先々のメインテナンス時まで問題は発生しないだろうと当方は考えます。問題なしと考えて頂いて良いものと思います。ご了解下さい(このことに関して、当方の先々に楽しみとしてとっておいて下さると幸いです。)サスペンションブーツは、リプロダクツ・パーツが入手できましたので換装しています。
Rサスペンションの構造はFサスペンション機構に比してシンプルなものになっていますが、やはりハンドリング/走行性に大きく関与するものです。ゴムパッドはリプロダクツ・パーツが入手できましたので(迷わずに)換装しました。一方、ピボット・ブッシュとピボット・ボルトに関しては、固着、異常磨耗、痛み等が見られず良好な状態でした(分解時確認)。そこで、洗浄後に擦合わせ、浄後油脂類給布して組付けました。ここもメンテナンスを怠らなければ、F/Rサスペンションは不都合なく末永く機能するだろうと考えます。
(※このメインテナンス間隔:給脂/分解清掃の間隔も、走行距離と利用形態、保管状況によって長短するようになりますが、概ね2~3年毎することを頭に留めおいて下されば良いと考えます。)

=ホイール(前輪/後輪)=
オリジナルの鉄ミルレモ製のリムの発錆状態は、この個体の唯一汚点になろう状態でしたので、同社近年の同等径/幅サイズをもった14×1-3/8のリムにSUSスポークとオリジナルのフロント/リア・ハブ(前/後輪の軸部位構造)を使いつつホイール組みしました。リア・ハブは前述の様にしてOH利用ですので、先々までメンテナンスしながら心配なく使い続けることが出来ると考えます。フロント・ハブは、分解したところインナー・レースに偏磨耗を発見しましたので、洗浄してから修正再研磨修正し再洗浄して、ベアリング・ボールを組替えて組立てて使用しました(アウター・レースは、洗浄点検後再使用判断)。現状のスムーズを維持すべく、メインテナンスしながら使い続けられればスーパー4は快走具合は先々まで変わらないと考えます。
※このホイールのメインテナンス間隔:給脂/分解清掃の間隔も、走行距離と利用形態、保管状況によって長短するようになります。
(タイヤ交換等の作業は別として、)特にフロント・ホイールに関しては、ハブが定期的メインテナンスを必要とする構造で出来ていますので、(出来るならば、)半年毎に一度、次の様な事柄に注意を払って下さい。現状のフロント・ホイールは、軽やかな回転をすると思います。(”軽やかさ”を見るには、フロントホイールを持ち上げるようにして、手で軽くホイールを回転させるようはずみをつけ、回る様子を観察するようにすると分かります。)
フロント・ホイール(前輪)に関しては、この軽やかに回る様子が無くなったと見受けられる時がメインテナンスの必要時期になります。この感覚はなかなか分かりにくいので、乗り出す前(現時点)のこの様子(上述)を記憶しておけば比較対象(判断基準)として役立つだろうと考えます。
因みに、リア・ハブは変速機として給油されますから、こちらはギヤ機構として、概ね2~3年毎にメインテナンスすることを頭に留めおいて下されば良いと考えます。

=F/Rブレーキ=
小径ホイール車といえ、ブレーキに関しては現行する機能部品への更新化を図るべき部位であるという自己見解から、あえてオリジナル・パーツ利用をやめて、美観ある造りをもった少し前の時代の良識を持って製作されていた高精度/高性能な日本製(今は無き吉貝機械金属社)をフレームに合せて加工し、米国製シュー(KoolStop社)と組合わせ使用しました。(因みに、リア・キャリパーは、フレームとの取合い都合から、表裏構造を逆転させる構造変更を施して使用しました。)
また、シューはリムとの初期擦り合わせ(馴染み)加工を施してから装着してあります。乗り出し時から、良好な制動性を示すと思います。
更新化させたキャリパーとレバーによるブレーキは、(オリジナル・ブレーキに比して、)単体及び組付けの精度/剛性等が上がっていますので、鳴き/ビビリの発生無く気持ちよく安定的に長期に渡って使えると考えます。
(※メインテナンス間隔:給脂/分解清掃の間隔は、走行距離と利用形態、保管状況によって長短するようになりますが、概ね2~3年毎することを頭に留めおいて下されば良いと考えます。ただし、ブレーキ・シューの減り具合は日頃から注意を払って下さい。使用限界:シュー残量限界を超えて使用する場合、制動不良他、リムに支障を来たす恐れがあります。この使用シューは厚さ(シュー中央部位の厚さ)が3~4mm程度になる前、メインテナンス間隔を気にすることなく(タイヤと同様にして)交換して下さい。)
ダイア・コンペによるブレーキ・セットの前後アルマイト色を赤/青のコンビ仕様としたのは、ユニオン・ジャック表現を図りたかった理由によるものです。

=ハンドル周り=
メッキ仕様パーツの使用も捨てがたかったのですが、慣性力発生の低減と軽快感を追求し、あえてオリジナル・パーツ利用をやめて、少し前の良識を持って製作されていた日本製(今は無き栄輪業社)のパーツを切り詰めながら、アルマイトを剥いでポリッシュ仕上げして装着しました。ここに、オリジナルのやや黄ばんで落ち着いたクリーム・トーンになっていたグリップを洗浄して装着しました。ここに赤と青のアルマイト色をもったブレーキ・レバーが加わる様は良いコンビネーションであると思っています。
ベルは、コラム(ハンドル・ステム)に直付けした真鍮製のものを装着しました。後付け感がなく気に入っています。また、良い響きを奏でます。

=シート=
オリジナルのミニモア使用は悪くありませんが、あえて個人的趣味から、BROOKS(BK17)の10年使用品(私用)を使用しました。私的には、新品を装着した時より今の方が良く思え、この仕様としています。

=籐籠=
友人が約20年使用、作業で大切にしていた籐籠を譲受け、これをミニ・スーパー4の脱着可能なフロント・バスケット用に専用加工して装備しました。
耐候性と強度保持を考えて、この籠の内側全面にFRE加工(マイクロ・クロス・ファーバーのエポキシ樹脂による多層積層コーティング加工)と内張り(くすんだワイインレッド色のアルカンタラ内装張り)、表側全面には有機2液性ウレタン塗装仕上げを施し、ワンオフの脱着機構(リクセンカウル・アタッチメントの加工流用)を加えて装備しました。この籐籠に脱着させる必要性は特にありませんでしたが、単体が貴重品(ワンオフ)、且つミニ・スーパー4の保管時における破損防止措置化と収納性の向上化、籐籠を単体にて室内保管を図れる場合の非劣化性を期待したいことがあって造作しました。
この思慮深く丁寧にお付合い頂けるオーナー様の元ならば、機能/美観を損ねることなく長くミニ・スーパー4で使って頂けるものと考えます。

=スタンド=
美観ある造りをもつ少し前の時代の良識を持って製作されていた高精度/高性能な日本製(今は無き吉貝機械金属社)をミニ・スーパー4に合せて加工して装着してみました。サイドアーム式に不安定さを感じられるかもしれませんが、この小ささがミニ・スーパー4に良く馴染み美観を損ねない後付装備品であると自負ます。ご理解頂けるなら幸いです。

工場長 関 貴司

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USBバスパワー・オーディオアンプ

By admin | 11月 26, 2010

PC/iPodの音を高音質スピーカーで楽しむ!
new_03_red2.gif 製品名:USBバスパワー・オーディオアンプ original_s.jpg
製品型番:BAA-U010
販売価格:20,800円(税込)
※ 本体のみ。USBケーブル、オーディオケーブル類は付属していません。
square0306.gif 特 徴
blogblank.gif コンセント等からの電源配線が不要な、USB電源のパソコン用オーディオアンプです。パソコンを映画や音楽のプレーヤーとして使う時に、ダイレクトで高音質なオーディオ用スピーカーに接続できます。
USBのデジタルオーディオを内蔵のDACでアナログに変換しスピーカーに出力します。
つまり、「USB接続だけ」で、通常の室内用途には充分な音量で高品質なオーディオを手軽に楽しめます。

  • ほとんどのノートパソコンの内蔵バッテリーで動きます。
  • ステレオ外部入力があり、USB充電器、電池式USB電源、シガーライター用USB電源等でも動作しますから、iPod等のポータブルプレイヤーの出力を高音質なスピーカーで聴くこともできます。
  • 室内はもちろん、屋外、車内など様々なシーンで、高音質小型スピーカー等とともに用いることもできます。
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square0304.gif 概 要
blogblank.gif
  • USB電源で10W(8Ωスピーカー、ピーク時)の出力を実現。
  • 電源はUSBからとるので、AC電源が不要。
  • 内蔵DACから直接スピーカーを駆動するのでアナログ接続に比べて高品質。
  • ステレオミニジャック外部入力付きなのでiPodなどの外部機器の出力も使用可能。
  • USB充電器や電池式USB電源も電源に使用可能。
square0303.gif 用 途
blogblank.gif
  • パソコンのオーディオのスピーカーへの出力
  • iPodなどのポータブルプレイヤーのスピーカーへの出力
square0311.gif 仕 様
blogblank.gif USB1.1オーディオ出力デバイス(BB社PCM2704)
電源電流最大500mA(USBバスパワー5V)
ピーク出力5W(スピーカー4Ω)、10W(スピーカー8Ω)、5W(スピーカー16Ω)、歪み率10%
連続出力1.5W以下(Lch+Rch)
歪み率0.1%以下、4W(スピーカー8Ω)
適合パソコン  Windows2000,WindowsXP,WindowsVista,Windows7,MacOSX10.4以降
USB-B入力、AUX3.5mmφステレオミニジャック入力
BTLスピーカー出力(負荷4~16Ωダイナミックスピーカー)

本製品に関するお問い合わせ、購入申し込みは、下記のメールフォームまたはお電話、FAXで。
TEL :048-851-6560(代)  担当直通:080-7019-9623  担当:野戸
FAX :048-851-6567
メールフォーム arrow0504.gif 

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カスタムRoad~CannondaleR500

By admin | 8月 12, 2010

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【解説】Cannondale R500 エンデュランス

現在では、アンティーク部類に属すだろう米国キャノンデール社が当時の社屋で1本づつハンド・ビルドしていた1980初頭に生産したロード・フレームを元として、工房近傍在住の友人用に組んだものです。

1.フレーム
R500は、デッドストック状態にてフレーム単体で長期間保有していたものです。塗膜の劣化、剥離箇所も認められなかったことから、このまま使用をしています。コンパウンドで磨いてみると当時の艶が蘇りました。

2.フロント・フォーク
このR500には社内製の専用アルミ・フォークが付属していましたので、これを使用しました。
カラー・コーディネートが図れ意匠的に良好、好印象です。

3.ヘッド・バーツ&BB類
早く長く走ることを欲する友人に対して、ヘッドパーツは丹下を使い、BBにはシマノ・デュラエースを使いました。

4.ホイール・セット
東京バイクのオリジナルをセルフ・オーバーホールをし、振れ取り等をして使用しています。非常にオーソドックスな組成の製品ですが、良品であると感じました。スキュアーも同製品を使っています。

5.クランク、ギア類
通称74タイプと言われるシマノのデュラエース初代モデルを組んでみました。案外軽量です。ドライブ・ギア(フロント・ギア)は、サンツアー・シュパーブプロをデュアルで装着しています。
FDは、RDより一世代後のアルテグラ、RDはシマノ600を装着し、リア・スプロケット:シマノ・デュラエース(7速)のデッドストックを使いました。

6.ハンドル、ブレーキ類
ハンドルは、シンテンスのストラトス(ブルホーン)をチネリ・ステム(Pisto)を使って取付けました。ブレーキ・キャリパーは安全性を考えて、前後:カンパ・ケンタウル(2008デッドストック)を使い、ブレーキ・レバーは感触を重視して、セルフ・オーバホールしたカンパ・C-レコード(1980’s)を組み合わせました。この頃のC-レコードのレバーは軽量で握り心地が良好であり、当方は愛用しております。
アエアロバーは、Dedaのクリップ・ブラックを使ってハンドル周りを整理して、ここにシェイプしたシマノのバー・エンド・シフターを取り付けてみました。
シートは、イタリアのモンディアリタ、ポストはFSAです。

工場長 関 貴司

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カスタムMTB~TREK9800

By admin | 8月 12, 2010

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【解説】  Trek9800 ハードテール・ストリートリーガル

米国トレック社にて、1992~1993年に生産されたOCLV製法によるフルカーボンフレームのヌードモデル(ファーストモデル/クリアー塗装仕様)を元として、都内在住の友人の通勤用に組んだものです。

1. フレーム
9800は、デッドストック状態にてフレーム単体で長期間保有していたものです。クリアー塗装が黄ばんでしまったこととマーキング色を変えたかったことから、極微細ラメフレーク入り極薄ブルー・クリアー塗料を自作して、旧塗膜全剥離後に全塗装し、組付けるパーツ群とのカラー・コーディネート化を図りました。(貴重なオリジナル・ステッカーの一部は研ぎ残しています。)
このフレームの控えめながらラメるクリアー仕上げは、翌年からカラー塗装仕様になってしまい、OCLVフレームの視覚的良さが相殺されてしまったような私的な口惜しさを当時から抱いておりましたこともあって、あえて、良くも悪くもアメリカンさを湛えていたフレーム組成感:力強さを残そうとして施したものです。一方、磨くと良く光るリアエンドにはクリアーを乗せていませでした。友人の義務的仕事として“磨き”を言い送りました。
このフレームのウィーク・ポイントであるリア・エンドのハンガー部位(リア・エンド一体式で交換は難)には、RD取付けネジ孔にヘリサート加工し対応措置としました。
このフレームに在るカンティ・ブレーキ・ブラケット、ケーブル・ハンガー等のリベット止め部材は、当時憧れたクレインのグラデーションを模し、油絵具を載せるようにしてタップリ厚塗膜で刷毛塗り仕上げにしてみました。

2.フロント・フォーク
このフレームの軽さから、都内通勤用とするならば、CrMoフォーク或いはCarbonフォークを選択装着とすべきだったかもしれませんが、私的志向からROCKSHOXのINDY SLを装着してみました。これも箱入り状態にて長期間保存していたものでしたので、組付けに当りセルフ・オーバホールし、序に小細工を施してみました。このフォークは(当時は十中八九当然事なのですが、)カンティ・ブレーキ仕様です。しかしながら、このボトムケースはワイヤーハンガーを持たないタイプですので、手持ちのマルゾッキのブラケットを加工して取り付け、ここにレコードから外したアジャスターを付けてみました。(この際、ボトム・ケースのさっ孔時に出るキリコがMg然としておりニンマリしました。この部位に防錆処理を施しています。)
一方、このSLは今時のDHでも使えそうな程のストロークを持ち、素組みでは、まんまアメリカンなチョッパーとTREKが化してしまいますので、バネレートはそのままに55mmローダウン(ローボーイ化)を図りました。
当時、かなり軽量な部類に入ったSLには、アンバー・アルマイトを施したアルミ・インナーが奢られています。これをダスト・ブーツで隠すのは勿体無い思いが今でもします。

3.ヘッド・バーツ&BB類
ヘッドパーツは、知人より後年紹介されたFSAのOBIT(OS/ローラー・ベアリング/アヘッド仕様)です。CPが高く好感が持てます。BBは、サンツアー/シュパーブプロのマイクロライトです。今となっては旧式の玉押し式BBですが、分解せずともグリースアップ可能な高精度/高機能BBです。当方は、好んで今も多用しております。

4.ホイール・セット
フロント・ホイールは、スピナジー・REV-Xです。当時、USAの知人から入手していらい、友人に手渡すまで、タグも外さないまま長期間、天井から吊るして眺めていたデッドストックです。ベアリングも支障なく機能すること他を確認して組みました。リア・ホイールは、スギノのテンション・ディスクです。これも当時組んだまま、一緒に吊るして眺めていたデッドストック(DH仕様)です。リム:RM-915DH、ハブ:DEORE XTで組んだものです。組み付けに際して、ハブのセルフ・オーバーホールをし、振れ取り等をしました。使わなくとも、素人組では振れが現れるものですね。テンション・ディスクの装着は、ハード・テールが少しでもソフテイル化することに役立つことを願って決めたものです。(Kestrel200Scに履かせるテンション・ディスクで、当方はこの恩恵に肖っています。)
スキュアーは、TNIチタンを使っています。

5.クランク、ギア類
もう一生出番がないと思われていた米国ホワイトインダストリー社のビュレット・クランクを組んでみました。磨くと良く光るのは流石アメリカンです。アルマイトも掛かっていない様に改めて感動してしまいました。裏を見なければ、切削バイト跡を確認できないほどポリッシュしたアピアランスは素晴らしいものありで、ここも友人の義務的仕事として“磨き”を言い送りした次第です。ドライブ・ギア(フロント・ギア)は、あえてアーバン・ライド志向車ですのでシングル・スピードとし、KOOKA(青アルマイト)を装着しました。
RDは、当方が以前、Cannondale1000に装着していたディオーレXT(ファースト・モデル)をセルフ・オーバーホールして装着し、リア・スプロケットもこれに併せXT(8速)のデッドストックを使いました。
ペダルは、長期保有していたジッピンメのロード用アルミ(デュアル・スプリント)を付けてみました。(クリップ未装着)

6.ハンドル、ブレーキ類
ハンドルは、シンテンスのストラトス(ブルホーン)、アゾニックのショートステムを使って取付けました。キャンティ・ブレーキ・キャリパーは、シマノ前:XT(ファースト・モデル)、後:XTR(ファースト・モデル)を使い、ブレーキ・レバー:シマノ600と組み合わせました。キャンティ・ブレーキ・キャリパーの何れもが既に古代物です。XTRを前後に使わなかったのは制動力不足であったということと、当方の普段使いのAPBで使ったニコイチ分け残しを使った結果から、また友人証使いとしたかった為です。キャンティ・ブレーキの調整はやや面倒でもありますが、アーバン使いではコントローラブルで好感が持てるものです。当方は好きです。
シフターは、前ブレーキ側側近にバーエンド式としてモドロのレバー(カーボン)を使って自作したものを取り付けてみました。
シートは、ロールス・チタン、ポストは、古代XTRです。

工場長 関 貴司

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出願中特許

By admin | 9月 27, 2009

二驥工房では、長見ヒューム管株式会社様の委託を受け、2007年9月より土木、機械設計等の新技術研究開発を行っております。
その成果として、現在までに下記3件の特許を出願し、さらにもう1件を10月中に出願する予定です。

特願2008-132138[直接基礎及び直接基礎構造](平成20年5月20日)
特願2009-072355[耐震構造物](平成21年3月24日)
特願2009-218652[プレキャストコンクリート材の連結構造及び連結方法](平成21年9月24日)

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サーバ基本容量を大幅拡大

By admin | 9月 9, 2009

ご好評いただいておりますホスティングサービスにおいて、

基本料金は2,100円(税込)のまま、サーバ容量を100MBから500MBに大幅拡大しました。

また、サーバの最大容量は10,000MB(10GB)まで拡張可能。

さらには、検索サイトで上位に表示されるための「簡易SEOサービス」も無料で搭載。

詳細は「ホスティングサービス」ページをご覧下さい。

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MINI freak取材記事

By admin | 2月 21, 2009

「MINI freak[ミニ・フリーク]」2009年4月号(No.105)に、インタビュー記事が掲載されました。

記事の内容にご興味のある方は、MainStaffの「関」のページの下方にある各画像をクリックしてください。

arrow.gif MainStaffの「関」のページ

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LOHAS部門 新規準備中

By admin | 2月 20, 2009

各位

皆様には、日頃ひとかたならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。

このたび二驥工房では、これまでのコンピュータ部門、ハンドメイド部門、土木・機械部門に加え、新たに「LOHAS部門」を開設する運びとなりました。

LOHAS部門では、これまで業務や日々の暮らしの中で、ごく自然に行ってきた環境への配慮や資源の節約という基本理念をベースに、さらに数歩踏み込んで、自然溢れる北海道の大地において、資源の有効な再利用、家庭と農業と健康の関わり、エネルギーの再利用等について考察・研究しながら事業化を計って参ります。

LOHAS部門は、札幌市内と小樽市内の二箇所に「二驥工房 分室」を置き、小倉映子を部門チーフとして、2009年4月より運営を開始する予定です。

追々、いろいろなお知らせをさせていただきますが、その節はどうぞよろしくお願い申し上げます。

二驥工房 代表 野戸 美江

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ロボットアクセサリは二驥工房直販

By admin | 10月 31, 2008

二驥工房オリジナルのロボット・アクセサリ・シリーズ(ロボスタンド、ロボマスク、ロボテクター)は、「ツクモ・ロボット王国」経由での販売を休止させていただき、しばらくの間は二驥工房直販のみとさせていただきます。

ご用命は、製造元である当方二驥工房まで、本サイトのメールフォーム、電話、FAXで直接お問い合わせください。

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Japan Miniday オフィシャル参加

By admin | 10月 23, 2008

今年も二驥工房は、Japan Miniday in 浜名湖 にオフィシャル参加します。

詳細は、JMSAのイベントブログをご参照ください。

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土木・建築系の営業補助 募集中

By admin | 9月 25, 2008

二驥工房では人材を求めています

◆ 立体駐車場、基礎の営業補助
  新規業務展開につき、募集します。
業務内容:立体駐車場の改修、新規設置などのニーズ情報を、二驥工房の技術者に紹介・伝達していただく橋渡し役です。
商品内容:二驥工房が提携している自走式立体駐車場、機械式立体駐車場、およびそれらの基礎。=>参考サイトhttp://www.ichiji.biz/info/?page_id=17
資格・要件:特になし。事前に、どのような商品なのかを理解していただきます。
依頼形式:成功報酬。本業の傍らの副業に最適です。不動産業務の方とのジョイントも歓迎。詳細は下記まで。担当:二驥工房 野戸、関
応募方法:本サイトのメールフォームか、お電話でお問い合わせください。

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PHPプログラマ募集

By admin | 8月 21, 2008

業務拡大につき、増員します。

作業内容:MySQL+PHPのWebプログラム制作。

人数:若干名。

勤務形態:在宅作業。メール、FAX、電話、Skypeで打ち合わせ、連絡。

要件:腕に覚えのある方、責任感のある方、きちんと仕上げてくれる方。兼業可。

依頼形式:委託作業単位でご相談の上お支払い。

担当:二驥工房 野戸

応募方法:本サイトのメールフォームか、お電話でお問い合わせください。

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お奨めフリーソフト、推奨逸品

By admin | 8月 19, 2008

◆お奨めできるユースフルなフリーソフトのページ「★ Free-soft/Free-link」に、『AVG Anti-Virus Free Edition 8.0』を追加しました。

AVG Anti-Virus Free Edition 8.0は、パッケージソフトAVGの一部の機能に限定されたフリー版で、現在最も数多くダウンロードされている人気アンチウィルスソフトす。
フリーとはいえ、メールスキャン、ウイルス対策に加えてスパイウェア対策も搭載。さらにはGoogleやMSNのwebサイトで検索を実行した際、検索結果に対して、リンク先が安全かどうかを表示する機能(リンクスキャナ – サーチシールド機能)も無料で使える。個人・非商用ユーザーにお奨めのウィルスソフトです。

◆推奨逸品のページ「★ Recommend」に、福島の『ごとうフルーツガーデン』さんを追加しました。
★ Recommend」では、二驥工房のStaffが長年愛用している逸品、ショップをご紹介しています。
各社の連絡先も記載してありますが、無償でお取り次ぎもいたします。

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新製品のご紹介(特許出願中)

By admin | 6月 28, 2008

このたび二驥工房では、長見ヒューム管株式会社様の委託を受け、「新世代基礎」を技術開発し、特許出願をいたしました。
「新世代基礎」は、短い工期で少ない労力でコンパクトに設置可能なプレキャスト基礎です。
工場で生産された「新世代基礎」を現場に運んで埋め込む工法が基本なので、新設・既設を問わず、立体駐車場や倉庫、プレハブの基礎、4~5階建の住宅の後付け基礎、一般住宅のカーポーチの基礎などに最適です。
詳細は、下記の専用サイトで。
NAGAMIオリジナル新世代シリーズ ichiji http://www.ichiji.biz/
二驥工房では引き続き 次なる ichijiシリーズ の新製品を鋭意開発中です。
開発メンバー:二驥工房 関(技術士)以下、委託研修員5名(技術士2名、博士1名含む)。
foundation_stepdia_o21.GIF

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専用SSLのご提供開始

By admin | 6月 17, 2008

二驥工房ホスティングサービスご利用のお客様にお知らせです。

御社の独自ドメインサイトに専用SSL証明書を発行します。

価格は 月額3,990円(税込)

1年単位のご契約で、年間47,880円(税込)です。

現在、キャンペーン期間で、初期設定費用は無料。

携帯電話サイトにも対応しています。

問い合わせメールなどで証明書を発行したいというお客様には、大変リーズナブルな費用で証明書がGETできるチャンスです。

ぜひ1度ご相談ください。

導入事例:東京ジョブステーション http://www.tokyo-js.jp/ 

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