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免許・商標・その他

電気通信事業 届出番号
A-17-8623
®Werkstatt Halle NIKI
商標登録 第4944201号

実用新案登録 第3117233号
”ロボットの支持器具”

技術士 関 貴司
(建設部門:鋼構造およびコンクリート)登録番号第58107号


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カスタムMTB~TREK9800

By admin | 8月 12, 2010

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【解説】  Trek9800 ハードテール・ストリートリーガル

米国トレック社にて、1992~1993年に生産されたOCLV製法によるフルカーボンフレームのヌードモデル(ファーストモデル/クリアー塗装仕様)を元として、都内在住の友人の通勤用に組んだものです。

1. フレーム
9800は、デッドストック状態にてフレーム単体で長期間保有していたものです。クリアー塗装が黄ばんでしまったこととマーキング色を変えたかったことから、極微細ラメフレーク入り極薄ブルー・クリアー塗料を自作して、旧塗膜全剥離後に全塗装し、組付けるパーツ群とのカラー・コーディネート化を図りました。(貴重なオリジナル・ステッカーの一部は研ぎ残しています。)
このフレームの控えめながらラメるクリアー仕上げは、翌年からカラー塗装仕様になってしまい、OCLVフレームの視覚的良さが相殺されてしまったような私的な口惜しさを当時から抱いておりましたこともあって、あえて、良くも悪くもアメリカンさを湛えていたフレーム組成感:力強さを残そうとして施したものです。一方、磨くと良く光るリアエンドにはクリアーを乗せていませでした。友人の義務的仕事として“磨き”を言い送りました。
このフレームのウィーク・ポイントであるリア・エンドのハンガー部位(リア・エンド一体式で交換は難)には、RD取付けネジ孔にヘリサート加工し対応措置としました。
このフレームに在るカンティ・ブレーキ・ブラケット、ケーブル・ハンガー等のリベット止め部材は、当時憧れたクレインのグラデーションを模し、油絵具を載せるようにしてタップリ厚塗膜で刷毛塗り仕上げにしてみました。

2.フロント・フォーク
このフレームの軽さから、都内通勤用とするならば、CrMoフォーク或いはCarbonフォークを選択装着とすべきだったかもしれませんが、私的志向からROCKSHOXのINDY SLを装着してみました。これも箱入り状態にて長期間保存していたものでしたので、組付けに当りセルフ・オーバホールし、序に小細工を施してみました。このフォークは(当時は十中八九当然事なのですが、)カンティ・ブレーキ仕様です。しかしながら、このボトムケースはワイヤーハンガーを持たないタイプですので、手持ちのマルゾッキのブラケットを加工して取り付け、ここにレコードから外したアジャスターを付けてみました。(この際、ボトム・ケースのさっ孔時に出るキリコがMg然としておりニンマリしました。この部位に防錆処理を施しています。)
一方、このSLは今時のDHでも使えそうな程のストロークを持ち、素組みでは、まんまアメリカンなチョッパーとTREKが化してしまいますので、バネレートはそのままに55mmローダウン(ローボーイ化)を図りました。
当時、かなり軽量な部類に入ったSLには、アンバー・アルマイトを施したアルミ・インナーが奢られています。これをダスト・ブーツで隠すのは勿体無い思いが今でもします。

3.ヘッド・バーツ&BB類
ヘッドパーツは、知人より後年紹介されたFSAのOBIT(OS/ローラー・ベアリング/アヘッド仕様)です。CPが高く好感が持てます。BBは、サンツアー/シュパーブプロのマイクロライトです。今となっては旧式の玉押し式BBですが、分解せずともグリースアップ可能な高精度/高機能BBです。当方は、好んで今も多用しております。

4.ホイール・セット
フロント・ホイールは、スピナジー・REV-Xです。当時、USAの知人から入手していらい、友人に手渡すまで、タグも外さないまま長期間、天井から吊るして眺めていたデッドストックです。ベアリングも支障なく機能すること他を確認して組みました。リア・ホイールは、スギノのテンション・ディスクです。これも当時組んだまま、一緒に吊るして眺めていたデッドストック(DH仕様)です。リム:RM-915DH、ハブ:DEORE XTで組んだものです。組み付けに際して、ハブのセルフ・オーバーホールをし、振れ取り等をしました。使わなくとも、素人組では振れが現れるものですね。テンション・ディスクの装着は、ハード・テールが少しでもソフテイル化することに役立つことを願って決めたものです。(Kestrel200Scに履かせるテンション・ディスクで、当方はこの恩恵に肖っています。)
スキュアーは、TNIチタンを使っています。

5.クランク、ギア類
もう一生出番がないと思われていた米国ホワイトインダストリー社のビュレット・クランクを組んでみました。磨くと良く光るのは流石アメリカンです。アルマイトも掛かっていない様に改めて感動してしまいました。裏を見なければ、切削バイト跡を確認できないほどポリッシュしたアピアランスは素晴らしいものありで、ここも友人の義務的仕事として“磨き”を言い送りした次第です。ドライブ・ギア(フロント・ギア)は、あえてアーバン・ライド志向車ですのでシングル・スピードとし、KOOKA(青アルマイト)を装着しました。
RDは、当方が以前、Cannondale1000に装着していたディオーレXT(ファースト・モデル)をセルフ・オーバーホールして装着し、リア・スプロケットもこれに併せXT(8速)のデッドストックを使いました。
ペダルは、長期保有していたジッピンメのロード用アルミ(デュアル・スプリント)を付けてみました。(クリップ未装着)

6.ハンドル、ブレーキ類
ハンドルは、シンテンスのストラトス(ブルホーン)、アゾニックのショートステムを使って取付けました。キャンティ・ブレーキ・キャリパーは、シマノ前:XT(ファースト・モデル)、後:XTR(ファースト・モデル)を使い、ブレーキ・レバー:シマノ600と組み合わせました。キャンティ・ブレーキ・キャリパーの何れもが既に古代物です。XTRを前後に使わなかったのは制動力不足であったということと、当方の普段使いのAPBで使ったニコイチ分け残しを使った結果から、また友人証使いとしたかった為です。キャンティ・ブレーキの調整はやや面倒でもありますが、アーバン使いではコントローラブルで好感が持てるものです。当方は好きです。
シフターは、前ブレーキ側側近にバーエンド式としてモドロのレバー(カーボン)を使って自作したものを取り付けてみました。
シートは、ロールス・チタン、ポストは、古代XTRです。

工場長 関 貴司

Topics: 自転車&バイク | コメントは受け付けていません。

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